5領域 

5領域 と 文化

法整備 




日本における、幼児教育は、遡ること平成15年の児童福祉法改正に始まり、

エンゼルプランや子育て支援などが次々と展開され、

子どもの育ちを支える基盤づくりが展開され続けました。

平成30年前後で保育所保育指針や幼稚園要領、

こども園、学習指導要領も大きく変わり、

令和においては、5領域などのルールに

基づいた教育システムが敷かれつつあります。




更に、現在の日本は、少子化に伴い、

子どもの育ちに税金が大きく投入されています。

幼児教育はほぼ無償化されました。

(大学も無償化になるのであれば、大学の意義は、更に大きく変わることになりましょう。)



一方同時に、

グローバル化、多様化が進み、

海外の教育メソッドを知る機会も増え、

インターナショナルスクールやプレスクールも年々増え、

それぞれの言語・文化での幼児教育が進んでいる現状もあると思います。




従って、幼児教育の多様化に伴い、文化が多く生まれることにつながるでしょう。

それを、どのように捉えるのかにより、今後、

日本における幼児教育の意義は、違ってくると考えています。

五領域について





さて、幼児教育における5領域 とは、

幼児期間の育ちを



健康、人間関係、環境、言葉、表現 


の5つの視点から捉え、育ちを支えるというもので

日本文化を強く意識した教育スタイルであると言えます。

指導計画や要録はこれに沿って作成されます。



そして、この5領域概念を

頭で考えて無理に実践しようとすると

子どもにただ意識を教え込む

という望ましくない結果が生じることが予想できます。



要するに、5領域の概念は

子どもに課されたものというよりも

現代の保育者側に課せられた課題である

と私は考えています。






そして、幼児教育において

子ども一人一人を的確に捉え

5領域をよく理解し、謙虚に実践することは

誰にでもできることではないと考えています。

資格経験があっても、無理な場合もあると思います。


逆説的に言えば、資格経験がなくても

5領域をよく理解し実践することは、可能であると考えます。





0-2歳の五領域(補足)

言葉を獲得する前の時期の内面の成長は、

言語化・数値化されないため大人にはわかりにくいことですが、
 
3歳前までに人間に備わっていく感覚は、その子の土台となるものであり、

後からの変更や矯正は困難なものです。

所謂、無意識や潜在意識とのつながりも深いものであると考えられます。






言葉を獲得する前の感覚や脳の働きは、

2~3歳以降の育ちや発達に繋がっていくと考えます。




詳しい続きは別記事にて投稿予定です。