音源公開

 
「五感」と「癒し」

「自己成長」と「生涯発達」

視点からの参考曲を公開します。



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感覚 と こころ


 音楽は学問であり、調和の完成形なのですが

演奏や鑑賞をする際は、感覚が重要であり

意識と無意識の調和が生まれる時間でもあると考えています。



私は、コンクール聴講などで

作曲者の意図が十分に汲まれていると感じられると

演奏者の無意識や潜在意識が見えるような

不思議な感覚に陥ります。



自分の演奏音源を聴くと、

かなり昔であっても演奏時の心の状態をまだ思い出すことができます。

他人の演奏を聴いても同じです。

音が、当時の感情や想いなどと連関しているという感じです。



学問的にそれなりの努力義務を果たした上で

五感を使い、内発的動機づけをもって習得した曲は

内面にある何かとリンクして弾けるようになります。


演奏は、学問的には「再現行為」ですが

生の証である「表現行為」にもなるように思います。


(基本的には、一音でも間違いがあれば、

「声」「調和」

は届かないことは心得ております)



カウンセリングを学び、「自己一致」を理解し

自分は、演奏を通して

セルフケアをしていると感じました。

癒し



少しそれますが、クラシックバレエは、型を習得することが必須であり

それが美しくなければ、表現まで至ることができないという

厳しさがあると思います。

型を習得した後に

表現することができるようになる芸術であると思います。

身体自体も表現素材の一つになります。


バイオリンやピアノも、幼少期からの訓練が必須であるといわれています。

完成された音楽作品を再現するためには、学問の習得は有効であると思います。

それを踏まえ

有機体に作用するべく調和

「癒し(セラピー)」を考えてみると

一番大切なことは、表現に資する「心」と「感覚」があるか否かであるでしょう。


自己一致への重要な扉だと考えています。

音楽 と セルフ・ケア


古代ギリシャの哲学者たちも仰せの通り、

音楽は,人が人らしく生きていく学問であり

人格教育の一つであり,世界共通言語の一つであると思います。


音楽は、人が人間らしく自由に生きるために

不可欠なものであると考えられてきました。



幼児教育分野においては、

芸術教育の有効性が認められたのは、最近のことです。

即数値化されない能力=非認知能力は

なかなか理解されない現状もあると思います。



乳幼児発達の分野で

自発性は、0歳児からも育まれると考えられています。


それは潜在意識や無意識とつながり

自分自身を癒す「自己治癒力」につながるでしょう。




音源解説

エオリアンハープop.25-1、森の精(牧神)0p.-60



自身の子どもの演奏です。

約15年以上前のものですが、


自己表現、人格発達、潜在意識や無意識
という視点で大切な曲です。

親として、演奏表現を通して子どもを非言語で理解すること、

子育てを含めた0歳~12歳ごろの発達・臨床観点から

藝術の再現性(ミメーシス)の観点から

多角的視点において、ここには時間の流れと、かけがえのない物語があります。

それは、私にとっての宝の一つです。



かけがえのない物語は

自分でストーリーをつくることができる今の時代においても、

人間にとって、普遍的なテーマであると思います。



芸術教育における再現性については、

作品(作曲者)の感性を再現することに神秘があるといえるのですが、

それは別投稿で、書ければと思います。




モーツァルトピアノソナタ(Rondo)kv576・ドビュッシー(duo)



自身の演奏です。
生涯発達の観点も含まれます。

Mozartについては D-dur にて自己一致を自身で確認できる曲です。

自己一致とは、主にカウンセリングやセラピーで使われる概念で、

心理的には、自己受容とその表現と捉えることもできると思います。



デュオについては、感覚とタイミング、心の動き、

手を使う知的活動の一環などの視点です。




(ミスが気になるようでしたら、今回はご容赦ください...。)

音源


practice 2011


practice 2022


concert 13years old


concert 11years old